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ストーリー(世界観)

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百有余年前、世の人々は罪悪感を持たずにあまりにも大きい悪行を繰り返していた。
その悪行の数は数え切れないほどであり、また増え続ける一方だった…。
現世で数知れぬ悪行を犯した者たちが、いつ頃からか定かではないが、死んでも彼岸に渡らず現世に留まり、悪鬼となって人間達を苦しませ始めた。そして、悪鬼に殺された人々も、彼岸に行くことができず、鬼と共に魂霊となって現世を彷徨うこととなった……。
世は人々が殺人や略奪といった罪を犯し、死んではさらに悪鬼となりて人々を襲うという、凄惨な時代へと突入していったのである。

そんな凄惨な時代の中で、武林に集う大勢の者たちは天下泰平の志のもとに集い、悪鬼達に戦いを挑んだ。
しかし、悪鬼たちを倒しても倒しても鬼は蘇り、現れ、いつ果てるともつかない激しい戦いが各地で繰り返された。しかし、次第に武林の者たちは劣勢に追い込まれていった。
世は悪鬼に呑まれ蒼天は死に絶えるのかと人々が嘆き、侠客たちは今日これを最期と、死に花を咲かせるべく戦いを挑もうとした。

そんな折、「太和老子」という道士が人々の前に現われ、彼の十二人の弟子達と共に、世界中の悪鬼や魂霊と戦いながら、「閻魔鬼魂法」という術を使って全ての悪鬼を符に封印していった。
悪鬼たちを封じた符は、「鬼王山」にある「天鬼寺」という寺院の塔にさらに封じられることとなった。
「太和老子」の活躍によって、人々は生気を取り戻し、平穏な以前の生活に戻っていった。再び天下は泰平の世を迎えたのである。

そのような世にただ一人、「太和老子」の弟子の一人である「攘惡平」だけは、心穏やかならぬ日々をすごしていた。
「攘惡平」は、自分こそが師である「太和老子」の志を遂げることができ、自分こそが弟子の中で最も優れていると信じてはばからなかった。
だが「太和老子」はそんな「攘惡平」の心の内を知ってか知らずか、ある日、同じ弟子の一人の「瀉黒成」を自分の跡取りとすると宣言し、その直後、忽然と消えてしまったのである。
「攘惡平」は自分を跡取りに指名しなかった師匠に怒りを憶え、そして憎んだのだった。

一方、天下は平和になったが、宮中では宦官達が幼い帝を祭り上げ、腐敗した政治を執り行っていた。
賄賂が横行し、宦官たちの意にそぐわぬ家臣は濡れ衣を着せられ処刑された。悪行が蔓延るころで再び悪鬼が蘇えるのではないか? そう危ぶまれた時、宦官たちの悪行を耳にした帝はきつく咎めた。
帝は幼かったが、話を聞く耳と善悪を判断する頭を持っていたのである。
全ての宦官たちにこのようなことが二度と起こらないようにきつく叱っただけで、帝はそれ以上の罪を彼らにかけようとはしなかった。
だがその優しさは仇となり、宦官たちは復讐のために帝を廃位させる陰謀を企んだのである。

宦官たちは帝を廃位させる手駒とすべく、武林の高手たちを手中に引き入れ始めた。富を追う高手たちが寄り集まりだした時、ひとりの男がその招聘に応じて宮廷に現れた。「攘惡平」である。
天下を憂う道士として「太和老子」と共にいた彼の姿は既になく、その目は富に眩み、その手は権力を欲していた。
そうして集められた侠客たちの中で、一番すぐれていたのは「攘惡平」であった。間もなく彼は全ての高手たちの頭となった。
宦官たちによって集められた武林の高手たちは、次第に宦官よりも「攘惡平」の強さに惹かれだし、従うようになっていった。
「攘惡平」もまた、高手たちが自分に従うようになると、権力への渇望をますます大きくさせていった。その結果、「攘惡平」は自らが玉座につくために帝を暗殺し、自分を宮中に招聘した宦官をはじめ、帝に忠誠を誓う全ての家臣を殺してしまったのである。

血塗られた玉座を得た「攘惡平」は、自らを帝を名乗り、新国家の成立を天下に宣布した。
天下を我が物とした「攘惡平」は、師である「太和老子」が舞い戻ることを恐れ、「天鬼寺」の塔に封じられた符の封印を解くために「鬼王山」に登り、跡取りとなった「瀉黒成」を殺し、その符の封印を解いて封じられていた悪鬼たちを世に解き放ったのである。

一方、忽然と姿を消した「太和老子」は、ある場所を探して彷徨っていた。
「太和老子」は、「閻魔鬼魂法」という強力な術を使った代価として、魔物を封印する度に、自らの魂にその魔物の持つ「悪」を積もらせていたのである。そして、自身の魂が完全に悪に染まる前に、魂の悪を全て洗い流すことができるという「千年草」が生えている「血魔深窟」を探していたのだった。

だが、その旅の最中に「太和老子」は封が破られた異変を感じ取った。このままでは再び世界に悪鬼が蔓延ってしまう。しかし、「血魔深窟」が見つかっていない今の状態でさらに「閻魔鬼魂法」を使えば、己の中に蓄積した悪で魂が染めつくされ、自分は魔王となってしまいかねない。
「太和老子」は気力を振り絞り、清廉なる魂を持つ者たちにのみ届く魂の声で呼びかけた。
「世に蔓延り始めた悪鬼を狩れ!二度と凄惨な世にしてはならぬ!」

そして、その声を受けた者たちの戦いが、今、始まる。